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2012年11月 ニューヨーク旅行記:ハーレム

ハーレム=危険な街

そんなイメージはもう昔のことで、今はすっかりと治安も改善した模様。裏道とか夜の一人歩きは今でも危険だそうだけど、それはどこも同じだしね。

だけどいくら治安が良くなったと言われても、まだまだ怖いイメージは拭えないですよね。初めてのアメリカ、初めてのニューヨークだというのに、到着するや否や、いきなりハーレムに向かうというチャレンジャーな旅程となってしまいました。というのも、どうしてもゴスペルを聴いてみたかったからなのです。神聖な儀式なのにコンサートのような気分で行くのもどうかと思いつつ、やはり一度生で聴いてみたかったので、日曜日の礼拝にお邪魔することにしました。

マンハッタンの中心地より地下鉄に乗ってハーレムへ。教会の最寄駅である 116 Street Station で降りました。ちなみにハーレム行きの路線は「A」。つまりA列車です。『A列車で行こう』って曲は世界的に有名ですよね。

駅の改札口横にある木のベンチがステキ~

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ところでマンハッタンは縦に長い島になっていて、下から上に向かって通りの名前の数字が大きくなっていきます。一番栄えているタイムズスクエアは 42 Street で、ハーレムはだいたい 96 Street から 155 Street あたりを指すそうです。その中でさらにウェスト・ハーレム、セントラル・ハーレム、イースト・ハーレム(スパニッシュ・ハーレムとも呼ばれる)と分けられるようですが、細かい話はまあいいとして。

教会には予約を入れてなかったので、早く着いたほうがいいだろうと思って、116 Street Station を降りたら真っ直ぐ教会を目指して歩きました。街はこんな感じで、ちょっと寂れた印象です。

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想像していたよりは綺麗だったけど、やっぱり最初は怖かったです。先入観以外の何物でもないけど、なんてったってハーレム。どうしてもイメージが……。でもよく考えたら、私ロンドンでかなり治安の悪いエリアに住んでたんですよね。売春婦とか、腕に注射の跡がビッシリの薬物中毒者がゴロゴロいるエリアに住んでて、自分のアパートの階段の踊り場でホームレスがドラッグやってて通報したりとか、そういう日常でした。

それに比べると、ハーレムは治安的には全然いいように見えましたね。だけど「かつて荒れ果ててました」って感じがプンプン漂ってました。綺麗に作り直されている建物も少なくなかったので、どんどん良く変えていってるんだろうなーとは思ったけど。

でも逆にね、そういう再開発のせいで元々住んでいた黒人たちがどんどん出ていっているらしいです。地価が高騰したためにやむなく自ら出ていった人もいれば、土地開発のために強制退去をさせられた人もいるそうです。そして白人たちがどんどん移り住んできて、昔は黒人率がほぼ100%だったハーレムも、今は50%を割ったんだとか。出て行った貧困層は別の場所に集まって、今度はその場所の治安が悪くなってるんだとか。

ところで特にハーレムで多く見かけたんだけど、ニューヨークによくあるこの外壁の階段。何なんだろう? 面白いなーと思ってドアップで撮影してみました。

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そして教会には午前10時頃に着いたのですが、礼拝は11時からなので1時間ほどハーレムの街を散歩することにしました。黒人公民権運動活動家、マルコム・Xの名前がついたマルコム・X通り。

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石造りの真っ白な教会! 圧巻!

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こんなステキな壁画に遭遇!

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こんな壁画も! アポロシアターが描いてある!

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聖地、アポロシアター! ここは 125 Street です。

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入口の足元には、アポロシアターにゆかりのあるアーティストの名前が埋め込まれたプレートがありました。これは2年くらい前にできたばかりの、まだ新しいものだそうです。スモーキー・ロビンソン、エラ・フィッツジェラルド、ジェームス・ブラウン、クインシー・ジョーンズ、アレサ・フランクリン、スティーヴィー・ワンダー、ライオネル・リッチー、そしてマイケル・ジャクソン!

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でもアポロシアターはまだ開いてなかったので、中には入れませんでした。絶対に中に入ってみたいので、ゴスペルのあとでまた来ることに。

教会に戻ろうとしたとき、アポロシアターの向かいの出店が気になったので見てみると、ハーレムと書いてあるデニム生地のトートバッグが売られていました。これを売ってるのがとても気のいいおじいさんで、このバッグは全部自分で縫ってるんだ、こっちのはすごく難しい刺繍だから高いんだとか色々話してくれて。日本で何の仕事してるのか聞かれたり、会話がはずんで楽しい時間でした。

とりあえずこちらのバッグを10ドルで購入。ものすごく欲しかったわけでもないんだけど、ハーレムに来た記念に残るし、エコバッグとして使えるし、何よりせっかくおじさんと楽しく話したんだからお礼に何か買わないとね。

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そしたらアポロシアターをバックに写真を撮ってやるっておじいさんに言われてカメラを渡したんだけど、逆光で納得いかないらしく、何枚も何枚も何枚も撮り直してくれました(笑) そんなこんなで教会に向かうのがギリギリになってしまいました。予約なしの場合は先着順での入場となるので、かなり焦りながら教会へダッシュ。そして10分前に到着! すごい行列ができていて驚きました。

今回お邪魔させていただいたのは「Memorial Baptist Church」です。観光客がたくさん来る教会のようなので、初心者の私たちにも入りやすいかと思ってここに決めました。

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無事に入ることができたけど、時間ピッタリぐらいに来た人たちはもういっぱいだからって断られてました。危なかったー! そしてドキドキしながら教会の中へ……。すでに礼拝は始まっていて、すごい迫力のゴスペルが教会中に鳴り響いていました。ドラムにギターにベースにハモンドオルガン。完璧なバンドセット+シンガーは20人くらいいたかな?

なんていうの? とにかく演奏も歌も「ソウルフル」、この一言に尽きるというか。声量もすごいんだけど、神に捧げる歌なだけあって、魂が込められてる感じがすさまじいの。オルガンの演奏もめちゃくちゃうまいし、指揮をしてた神父さんもめちゃくちゃパワフルボイスでソロパートを歌い出したりして。

下手なコンサート観に行くよりもよっぽどいいって思った。パフォーマンスのレベルも最高だし、ビジネスじゃなく純粋な気持ちだけで歌っているから伝わってくるものが全然違う。観光客にも立って手拍子をするよう指示がくるんだけど、楽しくて楽しくて仕方なくて最初から最後までずっと身体を揺らして腕を振り上げて踊っちゃいました。

教会内の空気は神聖な感じというより、とにかくハッピーって感じ。ノリノリな曲に合わせて、信者の皆さんがタンバリンなどを叩きながら一緒に歌って踊って盛り上がる! 観光客を煽る! ノリノリの曲からバラードまでジャンルも幅広く、男性ソロ、女性ソロなど様々なボーカルを楽しめました。まさに映画『天使にラブソングを』の世界。

途中、寄付金を入れる器が回ってくるのでお好きな金額を入れます。1人あたり5ドルぐらいが妥当のようでした。撮影禁止だったのでお見せできる写真も動画もないのだけど、違う教会の動画を見つけたので貼ります。まさにこんなイメージです。





これまでヨーロッパ旅行でたくさんのカトリック教会を見てきたけど、どこもとても厳粛で、静かに神に祈りを捧げるという感じだったのに、ここは愛と感謝の気持ちを力いっぱい歌い上げる。I love you、I love you、I love you、としつこいくらいにI love youをリピートしながら歌う曲を聴いて、その空間いっぱいに広がる愛に包まれた気分になりました。

私は無宗教だけど、こんなにたくさんの愛に包まれているこの空間があることに感謝の気持ちでいっぱいになりました。なんか知らないけど、とにかくありがとう! あの人もこの人もみんなありがとう! そんな気持ちで胸がいっぱいに。そして教会を出るとき、なぜか信者のおばあさまに手を握られ、泣きそうな顔をしながら「ありがとう、ありがとう」と言われました。

この場を去りたくなくて名残惜しい気持ちでいっぱいだったけど、観光客はすみやかに退場。いやー。アメリカに来ていきなり一番最初に最高に楽しい経験をしてしまって、このままハーレムに住みついてやろうかと思っちゃったわ。

そしてゴスペルを堪能した観光客にとってはベタなコースですが、ソウルフードを食べるため教会近くの「AMY RUTH'S」へ。

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このお店はネットでもかなり評判が良く、中でもチキン&ワッフルのおいしさが半端ないとの話だったので、絶対に来ようと思ってたんです。注文を取りに来たお姉さんが私の持ってたショルダーバッグをえらい気に入って、貸して貸してー! って自分の肩にかけてポーズを取ってました(笑)

ちなみにソウルフードとは、奴隷制を通して生まれたアフリカ系アメリカ人の伝統料理のことです。魂のソウルね。音楽もソウルミュージックだし、食べ物もソウルフード。何から何までソウルフルな土地なのです。最近は「大阪のソウルフード」「横浜のソウルフード」という言い方を耳にするようになってきたけど、ソウルという言葉は「黒人の言語、文化、宗教などの本質およびそれに対する誇り」という意味なので(辞書にそう書いてある)、黒人文化以外で使うのは誤用なのです。

奴隷時代、白人に小麦を分けてもらえなかったことから、パンはトウモロコシ粉でできています。これがまたウマイ! 甘みがあって、素朴な味わいで、とにかくウマイ! これだけ何個も食べたいってくらいおいしかったです!

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そして噂のチキン&ワッフル。

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ウマイ! チキンの皮がパリパリで香ばしくて、味がしっかりとついてる。ワッフルもふわふわで、バターを塗ると一層おいしい!

そして食後にキャロットケーキ。

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スパイスが強めに効いててウマイ! 私、ケーキの中ではキャロットケーキが一番好きなんですけど、日本だと食べられる店って滅多にないんですよね。見つけたら必ず注文するんだけど、ほぼ見つけたことない。見つけたとしても、スパイスが弱い。欧米では定番のこのケーキ、日本人のお口には合わないのかしら?

しかしハーレムに来る直前にサンドイッチを食べてしまったせいで、キャロットケーキは半分しか食べられませんでした。写真だと分かりづらいけど、かなりのキングサイズなの。お姉さんにプラスチックのケースかなんかある? って聞いたら、完璧なやつが出てきたのでそれに入れてお持ち帰りしました。

そしてキャロットケーキを片手に再びアポロシアターへ。今度は開いていて、中に入れました。入口近くの壁には、ゆかりあるアーティストたちがズラリ。

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ちょうど日本人の方たちが東日本大震災に関連したイベントをやっていて、無料でシアターの中まで入れました。まさか椅子にまで座れるとは思ってなかったので感激!

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アポロシアターの中も堪能したので、再びハーレム散策へ。こちらは19世紀後半に建てられた高級アパート群、ストライバーズ・ロウです。138~139 Street にあります。

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ここだけ妙にキレイで、高級住宅地って感じが猛烈にする。ヨーロッパのような街並みで美しかったです。とてもキレイな景観なので、映画のロケ地としてもよく使われるそうです。住んでいるのもお金持ちとか有名人とからしいです。

もっと上まで行くとジョージ・ワシントン邸もあるみたいなんだけど、観光地としてはマイナーなのか、日本向けのサイトとかガイドブックに情報が全然なくて。ワシントンとかよく分からないし、まあいっか~ってことで行くのはやめました。そしてもう疲れたのでホテルに戻ることにし、「2012年11月 ニューヨーク旅行記:出発~到着」の後半の内容へと続くわけです。

以上、ニューヨーク旅行記のハーレム編でした。

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