2017年03月

恋は雨上がりのように

最近ハマってる漫画がこれ。眉月じゅんさんの『恋は雨上がりのように』という作品です。『ビッグコミックスピリッツ』に連載されてるようなのですが、私は単行本が出るたびにKindleで購入しています。ちょうど今日、7巻を買って読んだところなのでブログで紹介したくなったのでした。


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主人公は17歳の女子高生で、バイト先であるファミレスの店長(45歳)に恋心を抱いています。その設定だけ聞くと怪しいラブストーリーのように感じるかもしれませんが、全然そんなことはありません。この作品の中でも重要な要素となっている「純文学」のような、行間を読み進めていくお話です。

少ないセリフの中、登場人物の心の動きは表情の変化によって静かに、丁寧に描写されていきます。タイトルにも「雨上がり」とありますが、ストーリーの中でところどころ雨がキーとなり、空の様子と心の様子がシンクロしながら描かれます。

単なる年齢差カップルの恋物語ではなく、恋する気持ちによって自分自身の人生が動いていくような、そんなお話です。店長も節度を持って主人公に接していますし、好きだからといって簡単に恋仲に発展していくようなことはありません。その大人としての節度がまた切なく、そして美しいのです。

この主役の2人の共通点は、自分の人生で一番大切なことを諦めているという点です。主人公は陸上を、そして店長は純文学を書くことを。怪我によって陸上を諦めた主人公は、店長に恋することで新たな人生が動き出します。新しく見つけた夢中になれるもの(=恋)に執着するかのように、熱い情熱を燃やします。その残酷なまでに激しい情熱は、若さ特有のものです。

そして長年ファミレスの店長として張り合いのない人生を生きてきた店長は、主人公に好かれることによって久々に心が揺り動かされる体験をし、自分自身を少しずつ見つめ直していきます。見ないようにしてきた自分の本当の気持ちに触れていくのです。そして雨が降るたびに2人の関係は近づいていきます。

恋仲になりそうで、ならない。相手を思う気持ちは強くなる一方だけど、それを通して本当に自分がやりたいことに対峙する。店長に夢中になりながらも、捨てきれない陸上への未練が主人公を苦しませます。クールで口数の少ない主人公が時折見せる心の葛藤が、とても切ないのです。

この2人が今後どうなっていくのかは分かりませんが、うまくはいかないように思います。きっとこの2人は熱く燃えるような恋心を燃料にし、自分自身の人生のコマを進めていくのではないでしょうか。美しい思い出として胸の中にしまい、それぞれの道に進んでいくような気がします。

と言いながら、普通に素敵な恋愛関係を築いていく可能性もあるけど(笑)どちらにせよ、今後の展開が楽しみです。アニメ化も決定したそうで、ますます人気が高まりそうですね。



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